イノセンス、DVDで観ましたよ

 
2010年02月28日/ アニメ映画
映画「イノセンス」をついにDVDで観ました。

イノセンスは、士郎正宗 原作の漫画「攻殻機動隊」をベースにした
アニメーション映画です。


私は観るのを長らく避けていました。
理由は、多くの酷評を目にしていたからです。

先に感想を簡潔に言いますと、思ったより良かったです。

あまりに多くの「面白くない」という感想を目にしていたので、
期待せずに観たのがかえって良かったのかも知れません。

劇中に様々な箴言を引用しているのですが、中でも僕の心に刺さったのが、

人は概ね自分で思うほどには幸福でも不幸でもない。
肝心なのは望んだり生きたりすることに飽きないことだ。

小説「ジャン・クリストフ」ロマン・ロラン著より

「いいよなあ、あの人」
「この先、なんか人生でいいことあるのかな」

と他人をうらやんで自分と比較したり、日々の生活に辟易としていたので、
この一節は僕の心に響きましたね。


この映画で良いと思った点はまだ他にもありますが、
ほめるのはここまで(笑)

ここからは私の好みでない点を挙げます。

まずは、画面が終始暗くて陰鬱だったこと。
お祭りのシーンですら、あまり楽しそうに見えません。
映像としてはとても美しいですよ。
しかし、何かの狙いなら、何をメッセージとして
感じ取るべきか、頭の悪いボクには分かりませんでした。

音楽で言えば、お祭り?のシーンでも流れていた民謡みたいな曲が
どうも好きになれませんでした。
もっとはっきり言えば、薄気味悪かった。

あと、同じく押井守監督作品、1995年公開の映画「攻殻機動隊」でも
感じたことですが、何故に街並みが「香港」風なのか。
設定自体が香港ということなら納得なのですが・・・
うがった見方をすると、世界の人、とりわけ西洋人の思う東洋って
こんな感じだろうと、西洋人層のウケを考えているのかと。

背景の街並みは、極端に西洋風、和風、中華風でもない感じに
しておいた方が世界標準的なのではないかと…


本編のはじまる前に、トグサが「攻殻機動隊」の世界観を語る
のですが、こういう説明を入れないといけない時点で映画に
は向いていないのではないでしょうか。

攻殻機動隊を全く知らずに映画館でイノセンスを見た人たち、
お気の毒だなあ。


なんだか悪口ばかり言っているように聞こえますが、
攻殻機動隊の世界観を充分に予習してから観れば、
結構楽しめる作品だと思います。
  


Posted by じろう at 12:55Comments(0)