火天の城 感想

 
2010年10月10日/ 実写映画
映画「火天の城」のDVDを借りてきて観ました。

火天の城

簡単に言えば、織田信長の建てた安土城の築城にまつわる話です。

私は子どもの頃に、安土城のプラモデルを作ったことがあります。
他の城のプラモデルも作りましたが、安土城にはその形状と天守閣
上層部の色彩が他の城を圧倒する魅力があり、私の城コレクション
の中でも異彩を放っていました。

そんな安土城の築城にまつわるストーリーと知って、前々より観たい映画
でしたが、借りたい時はいつもレンタル中で、今回やっと借りられました。

歴史に詳しい方はご存知のとおり、安土城は「本能寺の変」に際して焼失
してしまい、その勇姿が見られたのがたったの3年ほどだったのが
とても残念です。

この映画を観た後ならなおのこと、
「あんなに皆で苦労して建てたのに、たった3年で燃えちゃったの」
との思いが強まるでしょう。
まあ、お城好きにしか分からない感覚かも知れません。

ストーリーは、熱田(現:名古屋市熱田区)の宮大工・岡部又右衛門
(西田敏行さん)が織田信長(椎名桔平さん)から安土山に巨城の築城を
命ぜられ、岡部一門を引き連れて築城をするというものです。

はじめは岡部又右衛門だけに命じますが、信長の「指図争いで決める」
の一言で、設計図と縮尺模型を示しての、今で言う「コンペ」、または
「プレゼン」で決めることに・・・

岡部又右衛門は、信長が天守閣に取り入れたい構造を無視した設計図
と模型を提示し、最初は信長から怒りを買いますが、なぜそうしたかを
理屈と実演で示して、見事にコンペ、いや指図争いに勝つのでした。

信長が天守閣に取り入れたかった構造とは、ネタバレになるので知りたい
方は映画本編をご覧下さい。
安土城天守閣がどういう構造だったかは諸説あり、一番よく知られている
説とは違う構造を取り入れているのが、この映画の特徴です。
この映画には原作があるので、原作者の想像と言った方が正確ですね。
しかし、理にかなっていると思います。

織田信長(椎名桔平さん)のセリフで、
「これなら落城に至るまで、ゆるりと舞を舞ういとまがある」
というものがありますので、そこからご想像下さい。

指図争いに勝ち、総棟梁に就いた岡部又右衛門(西田敏行さん)は
織田信長(椎名桔平さん)から「3年で建てよ」と言われており、
材料の調達やら何やらで奔走します。

その完成までにいろんなドラマがあり、ほろっと泣かせるシーンや
さすがは職人だなと思わせるシーンなど、見どころ満載です。

若頭を寺島進さんが演じていますが、アニキ的な役をさせたらこんなに
ハマる役者さんって他に居ますでしょうか。
若い連中に語り掛ける姿が、説教臭くもないし、何かいいんですよね。

又右衛門と木曽の国の大工・陣兵衛(緒形直人さん)との交流も
いい話だった。最後は悲しい結果になりましたが。

又右衛門を支える家族、妻の大竹しのぶさん、娘の福田沙紀さん・・・

他にも豪華出演陣で、みなさんいい味出してますよ。

岡部又右衛門 - 西田敏行
岡部田鶴 - 大竹しのぶ
岡部凛 - 福田沙紀
戸波清兵衛 - 夏八木勲
池上五郎右衛門 - 石橋蓮司
中井孫太夫 - 内田朝陽
織田信長 - 椎名桔平
丹羽長秀 - 西岡徳馬
木村次郎左衛門 - 渡辺いっけい
中川左内 - 田口浩正
羽柴秀吉 - 河本準一
木曾義昌 - 笹野高史
大庄屋陣兵衛 - 緒形直人
平次 - 寺島進
弥吉 - 上田耕一
市造 - 石田卓也
熊蔵 - 山本太郎
留吉 - 前田健
太助 - 裵ジョンミョン
ふき - 熊谷真美
うね - 水野美紀
  


Posted by じろう at 07:10Comments(0)