幸福の黄色いハンカチ(阿部寛 版) 感想

 
2011年10月11日/ TVドラマ
昨夜、日本テレビ系列で放送された「幸福の黄色いハンカチ」の感想など。

幸福の黄色いハンカチ

オリジナルの映画版は、何回テレビで見たことだろう。
「ルパン三世 カリオストロの城」といい勝負。
それくらい見ているので、話の筋も結末も全部知っていました。

結論から率直に申しますと、やはりオリジナルに勝つのは厳しいという印象。
配役からすると「結婚できない男」と「白い春」を混ぜた感じ。
「白い春」からは遠藤憲一さんだけか。。でも、前科者という設定が。
オリジナルの映画版からは、役を変えて武田鉄矢さん倍賞千恵子さんがご出演。

設定を細部で変えていましたが、花田欽也が蟹の食あたりで下痢になるのを
早くも冒頭で使ってしまって、ややがっかり。

と言うより、花田欽也を今風のフリーターへと設定を変えたことで、映画版で
花田欽也を演じた武田鉄矢さんのガツガツ、ギラギラした若者の貪欲さが
すっ飛んでしまったのが残念に思いました。

濱田岳さんもなかなか面白かったですけどね。
牛のフンがあると知らず、そこへ大の字に寝転んでしまったくだりなど。

映画版では、ヤケになった花田欽也が、貯金をはたいてマツダのファミリアを
新車で購入して旅に出かける設定でした。

そして、花田欽也(武田鉄矢さん)が蟹の食あたりで下痢になり、野グソ(笑)を
している時に、小川朱美(桃井かおり さん)がファミリアを運転してぶつけて
しまうんです、確か。

それを大人気なく欽也(武田鉄矢さん)が怒りまくって、朱美(桃井かおり さん)を
泣かせてしまう場面が可笑しくて仕方ない。
あの、もわーっとした感じの桃井かおりさんの言い訳がまた良い。

あのシーンをどう再現するんだろうと期待していたのですが、
車は小川朱美(堀北真希さん)の持ち物で、運転も彼女がしていたので
「あの場面の再現は無しか…」とそれもがっかり。

せめて、花田欽也(濱田岳さん)が小川朱美(堀北真希さん)を泣かせた時に、
島勇作(阿部寛さん)が代わりに運転することになり、免許失効状態で運転して
警察へ島勇作が連れて行かれる、オリジナルの設定を尊重しても良かった。

最近はコンプライアンス(法令遵守)がどうのとうるさいから
番組作りも窮屈になってしまったのでしょうか。
リアルにTOKIOの山口達也さんが、免許失効で書類送検されましたし。。

それにしても、不審人物というだけで島勇作(阿部寛さん)が警察に連行される
という設定に合点がいきませんでした。

映画とドラマの違いだなあと思えたのは、寡黙な男のはずの島勇作が、
結構長いセリフで、過去の出来事を説明的にしゃべりまくったこと。
まあそこは、テレビドラマだから仕方ないと思いました。

高倉健さんの演じた役を、阿部寛さんが、というのは結構ハマっていた
と思います。まあ、個人的に阿部寛さんの演ずる役が好きですし。

ラストの、黄色いハンカチを見つけた時の音楽が、チャラくてうるさ過ぎた
ようにも感じました。一瞬、無音になるくらいの演出の方が感動を誘うのに。
オリジナルの見過ぎです(汗)

十分な評価を受けている作品をリメイクするのは難しいようですね。
「犬神家の一族」は、恐ろしいほどオリジナルをなぞるようにリメイク
してコケていました。

そういう点では、設定を細かに変えたこの「幸福の黄色いハンカチ」の
リメイクは、評価されても良いのかも知れません。
映画版を見ていない人には、新鮮で感動できたのかも。
しかし、見てない方は機会があれば映画版もぜひご覧下さい。
お勧めです。

▼キャスト(敬称略)
島勇作:阿部寛
小川朱美:堀北真希
花田欽也:濱田岳
島光枝:夏川結衣
小川早苗:荻野目慶子
山倉:遠藤憲一
洋介:水上剣星
田所:でんでん
照代:草笛光子
行商のあばちゃん:中村玉緒
房江:倍賞千恵子
渡辺署長:武田鉄矢

  


Posted by じろう at 06:21Comments(4)