松本清張没後20年特別企画【危険な斜面】の感想

 
2012年10月01日/ TVドラマ

フジテレビ系で放送されたドラマ、松本清張没後20年特別企画「危険な斜面」の感想など

危険な斜面

あらかじめ殺される人と殺す人が分かっていたものの、殺人にいたる動機が
何であるか気になったし、事件の謎を解き明かす過程を楽しめました。

髪をバッサリ短くした長谷川京子さんをはじめて拝見。
私は「ドラゴン桜」が好きなので、長谷川京子さんが演じた真々子先生が
お気に入りです。秋場文作(渡部篤郎さん)の義父で元県会議員役の
品川徹さんも、”数学の鬼”として「ドラゴン桜」に出てましたね。

さて、原作の小説は1952年発表ですが、当ドラマでは舞台を平成23~24年に
移しています。そのため、とても気になったのが、携帯電話の存在です。

沼田仁一(溝端淳平さん)は、野関利江(長谷川京子さん)のスマートフォン
にかけてきた人物を、スマホの画面をチラ見し、「吉野」と確認しました。
携帯電話が無かったであろう1952年の原作では、この場面をどう描いていたか
気になります。つまるところ、「原作を読め」ですね。

野関利江(長谷川京子さん)のはからいで本社勤務となり、さらには出世して
経営企画部長にまで昇進した秋場文作(渡部篤郎さん)。
彼がかつて、厚木工場勤務だった頃の上司を本社に呼びつけて叱責する場面
を見て、地位や権力を手にすると傲慢になる典型だなと可笑しかった。

野関利江(長谷川京子さん)と付き合っていたと言い張る沼田仁一
(溝端淳平さん)の執念深さが尋常じゃありませんでした。
そうでないと、事件解決に至らなかったのでしょうけれど。

秋場文作(渡部篤郎さん)に、事件を連想させるモノをたびたび郵便で送り
つけて精神的に追い詰める沼田(溝端淳平さん)の方が怖かった。

自分が秋場文作の立場になったら、野関利江を殺すしかないと思い詰める
ものだろうか…。野関利江との関係が西島会長(中村敦夫さん)にバレたら
会社を去らざるを得ないだろうし、妻にバレたら、家を出て行かざるを
得ないでしょう。

たとえ職を失い、家族を失うことになっても、人を殺めるという選択はしない
と思います。フィクションを真面目に考えすぎか…。

何度もドラマ化されているようなので、それらの別バージョンも見てみたく
思うし、原作も機会があれば読みたいですね。

松本清張没後20年特別企画「危険な斜面」 あらすじ (Yahoo! テレビ より)

秋場文作(渡部篤郎)は西島電機の一社員、工場勤務で出世とはほど遠い生活を送っていた。ある日「新春全体会議」に出席した秋場は、グループ全ての実権を握る西島会長(中村敦夫)に会う。その側に寄り添う美しい女性…秘書室長であり会長の愛人でもある野関利江(長谷川京子)に秋場は気付く。視線が絡み合う2人…秋場と利江はかつての恋人同士。11年ぶりの再会だった…。

秋場には妻子があったが、利江との再会後2人の関係は一瞬で燃え上がる。時を経て美しさを増した利江にひかれる一方、秋場にはこれまで抑えてきた出世欲が湧きあがっていた。“利江を利用すれば、会長に近付けるかもしれない”と…。利江からの情報で秋場は徐々に会長の信頼を得ていく。そんな秋場を見て喜ぶ利江。そして利江は次第に秋場の愛を独り占めしたくなっていく…。「妊娠している、一緒になってほしい」と秋場に告げる利江。その瞬間出世欲にかられた秋場の心中に殺意が芽生える。

利江には秋場と出会う前にもう1人恋人がいた。飲料会社のサービススタッフ沼田仁一(溝端淳平)だが、秋場と再会してからは利江は沼田とは距離を置いていた。

そんなある日、利江が突然失踪する。そして数カ月後、京都市郊外の山中から白骨化した利江の遺体が見つかる。捜査が難航する中、独自に犯人を突き止めようとする男が…沼田だ。彼はある手掛かりを頼りに、利江を殺害した犯人を追いつめる…。

▼主な出演者(敬称略)
秋場文作…渡部篤郎/野関利江…長谷川京子/沼田仁一…溝端淳平/伊佐山徳司…赤井英和/西島卓平…中村敦夫

▼原作…松本清張「危険な斜面」

  


Posted by じろう at 07:01Comments(0)